スポンサーサイト

カテゴリー: スポンサー広告

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
-- -- | トラックバック(-) | コメント(-)


歴史に残る強力打線 13

カテゴリー: 読売ジャイアンツ

巨人ミレニアム打線と史上最強打線

清原和博

 ミレニアム打線 

 ミレニアム打線とは、2000年の年がミレニアム(千年紀)であることにちなんで命名された、巨人の打線の名称である。命名者は、当時ジャイアンツの監督で、現在は同球団の終身名誉監督である長島茂雄
 
 2000年の巨人は、前年まで当時のワーストタイ記録である3シーズン連続V逸中で、優勝が絶対の命題とされていた。松井秀喜は前年まで主に3番打者で活躍し4番をシーズン通して務めたことが無かったが、契約更改記者会見にて2000年からは自分が4番を打ちたいと発表した。球団は打線のさらなるテコ入れのため、高橋由伸清原和博に加え、西武を自由契約になっていたドミンゴ・マルティネスの加入と、故障で出場機会を失っていた広澤克実石井浩郎を放出し、守備に難があるものの長打力に加え走力もある江藤智を広島からFAで獲得した。
 前年までV逸のA級戦犯扱いされていた清原は心身共に肉体改造を行いマルティネスとのレギュラー争いに備えた。なおこの年は、FAでダイエー、工藤公康、阪神を自由契約になったダレル・メイ、トレードでロッテから河本育之を獲得するなど投手陣の補強も積極的に行ったため、他球団ファンからの批判も起こった。

 これまでも巨人は、落合博満(元ロッテ~中日)、広澤(元ヤクルト)、石井(元近鉄)など、移籍前のチームで4番を打ってきた選手ばかりを集めている。4番打者ばかり並べても、必ずしも優勝していない。大味な野球が多く、生え抜きの若手選手が育っていない。どういう野球を目指しているのか分らなかったし、他チームの寄せ集めで、伝統的チームカラーが見えなかった。
このことは、他チームファンの批判だけでなく、昔からの巨人ファンも快しとはしなかったと思う。

 しかし、豪華な布陣であることは否めない。シーズンに入ると打線は期待通りの破壊力を見せ、チーム本塁打は球団初の200本を超え(最終的には203本)、4年振りのリーグ優勝を9月24日に東京ドーム本拠地最終戦で決めた。
 対中日27回戦の9回裏、江藤の満塁本塁打(チーム200号)と二岡智宏のサヨナラホームランで、一気に5点を中日の守護神エディ・ギャラードから奪って派手に優勝を決めた。
 ダイエーとの日本シリーズでは、最初で最後となったON対決を制し、6年振りの日本一を達成した。松井は全試合4番打者で出場を果たして、本塁打王・打点王の2冠を獲得し、リーグMVPと日本シリーズMVPにも輝く活躍ぶりだった。巨人は20世紀最後の覇者となり、文字通り千年紀を飾るシーズンとなった。
 
   2000年ミレニアム打線

1 仁志敏久           セカンド    20本塁打
2 清水隆行           レフト      11本塁打
3 高橋由伸           ライト      27本塁打
4 松井秀喜           センター    42本塁打
5 D.マルティネス(前半)   ファースト   17本塁打   後半は清原和博  16本塁打
6 江藤智             サード     31本塁打
7 二岡智宏           ショート    10本塁打
8 村田真一           キャッチャー  7本塁打

 ファーストのみ、シーズン前半がマルティネス、後半清原が併用されたが、キャッチャーの村田真一以外、全員2桁ホーマーを放っている。キャッチャーも村田善則が先発で使われたこともあり、彼が3本塁打なので、投手を除く全ポジションで、2桁本塁打を記録したことになる。これは、1980年の近鉄以来の記録となる。(総ホームラン数は、近鉄の方が上)
 高橋も4番を打ったことがあり、松井、マルティネス、清原、江藤と5人の4番経験者が、スタメンに名前を並べている。

 代打陣には、「巨人・命」と言ってはばからなかった左の後藤孝志とチャンスに滅法強かった右の曲者元木大介がいた。後藤は、ファーストとレフト、元木は、サード・ショート・レフトで先発出場したこともあった。

 史上最強打線

 2003年の巨人は、前年限りでニューヨーク・ヤンキースに移籍した松井の穴埋めが出来なかったことや、投手陣の崩壊によって連覇を逃したため、監督の原辰徳が任期を1年残して辞任する事態に至った。
 苦戦を強いられた巨人は、近鉄を自由契約になっていたタフィ・ローズを獲得。またダイエーから、その年のオープン戦に膝に重度の故障を負った小久保裕紀が無償トレード扱いで移籍。
 この結果またもや、これまでに巨人に移籍していた清原、江藤、ロベルト・ペタジーニと合わせて、かつて他球団で4番を打った打者5人が巨人に集まることになった(清原以外の4人は本塁打王のタイトルを獲得している)。
 一方で生え抜きの選手にも高橋以外に、阿部慎之助、仁志敏久、斉藤宜之、清水隆行、二岡智宏と打力のある選手が多く、また本拠地の東京ドームは本塁打が出やすい構造のため、シーズン前から1980年に近鉄バファローズが作ったシーズンチーム本塁打記録(239本)の更新の期待が大きかった。

 結果的に、チーム本塁打は近鉄の記録を更新し(最終的には259本)、打点(719)、長打率(.483)、出塁率(.339)もセ・リーグ1位と、史上最強打線の名に違わぬ成績を残した。 しかし前年に続く投手陣崩壊が災いしチームの順位は3位に終わった。

   2003年史上最強打線  シーズン本塁打数日本記録を樹立

1 仁志敏久    セカンド  28本塁打
2 清水隆行    レフト    16本塁打
3 T.ローズ    センター  45本塁打
4 高橋由伸    ライト    30本塁打
5 R.ペタジーニ  ファースト 29本塁打
6 小久保裕紀   サード   41本塁打
7 阿部慎之助   キャッチャー 33本塁打
8 二岡智宏     ショート   9本塁打

 小久保はこの年右打者で41本塁打を放ち、球団初となる「右打者での40本塁打」を達成した(当時の12球団中12番目と、最も遅い達成)。それまでの最高は1968年の長島の39本塁打だった。
近鉄の239本を抜くとなるチーム本塁打数記録更新240本目を放ったのは、黒田哲史である。
 5番打者はペタジーニと清原の併用だった(ペタジーニの故障により開幕スタメンは清原)。後半戦は小久保が4番に座ったため高橋由が5番を打った。清原は40試合の出場にとどまったものの12本の本塁打を放っている。
 「チーム連続試合本塁打」の記録で33試合連続のセ・リーグ記録を達成し、日本記録の35試合連続(西武が1986年に記録)に迫った。また、「開幕からのチーム連続試合本塁打」については、開幕から33試合連続の日本記録を達成した。

 V9時代の巨人打線

 川上哲治率いる巨人は、日本一9連覇を果たし、それこそ史上最強のチームであった。ONを中心に、前後を高田繁、土井正三 、柴田勲、黒江透修などのうるさい脇役陣で固めたほぼ不動のオーダーであった。ONが偉大すぎたため、後を打つ5番打者が中々育たず、その頃も他チームから大物選手を引き抜いたが、高倉照幸(西鉄)も町田行彦(国鉄)や桑田武 (大洋)も短命で期待に応えられなかった。結局、V9(1965~73年)前半は柴田、国松彰、後半は末次利光などが5番を勤めた。
 1969年、西鉄から移籍してきた柳田真宏は、V9の後半に代打で活躍していたが、1977年に大ブレイクして、長島監督をして「巨人史上最強の5番打者」と言わしめている。

    V9時代最も多かった打順

1 高田繁    レフト
2 土井正三   セカンド
3 王貞治    ファースト
4 長島茂雄   サード
5 柴田勲    センター
6 末次利光   ライト
7 森昌彦    キャッチャー
8 黒江透修   ショート

 巨人の日本一V9は、1965年パリーグの覇者南海を破ってから始まるが、最後の73年の相手も南海であった。その間、1970年のロッテを除き、残り5回はすべて西本・阪急であった。

 当時の巨人は繋ぎの打線で、各人が役割を心得、塁に出ることに全力を尽くした。上位・下位ともしつこく出塁し、ホームに返すのがONの役割であった。また、攻撃陣だけでなく、内外野の守備も鉄壁であった。投手も城之内邦雄、金田正一、中村稔、堀内恒夫、高橋一美など、常に絶対的エースを抱えていた。
セリーグ5球団も、パリーグの覇者も全く歯が立たなかった。

 とにかく、ONの働きは目覚しい。V9時代の記録だけでも、王は9年すべてホームラン王。打点も長島が3回で、王が6回。首位打者も長島が2回で王が4回。打撃3部門を二人でほぼ独占している。王は、V9最後の1973年に最初の三冠王を手にしている。(翌年も三冠王で、2年連続)
 ちなみに、首位打者部門だけは、3回ONの受賞が阻止された。打撃タイトルのON独占を阻止したのは、9年間で、1965年の江藤慎一(中日)、67年の中暁生(中日)、72年の若松勉(ヤクルト)の3人だけである。

 まさにV9時代は、ONの全盛期であり、巨人軍は二人に引っ張られての最強軍団だったと言えよう。
Mon 2009 | トラックバック(-) | comment(0)


前ページ | | 次ページ











管理者にだけ表示を許可する
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。