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昨今、北海道日本ハムや東北楽天、千葉ロッテ、福岡ソフトバンクなど、主にパリーグ球団が、地元ファンを確実に獲得し、地方での観客動員に成功している。
西武もオリックスも、セリーグのヤクルトもそれぞれ、埼玉、神戸、東京と地域をチーム名に冠している。これらは、地元に愛着を持たせ、観客動員を増加させる手段に他ならない。
つまり、地元で人気が出たからと言って、本来のフランチャイズではないのである。
そもそもフランチャイズとは、コンビニや不動産、do it yourself、リサイクルショップ、テイクアウト飲食など、すべて本部がのれんやノウハウを独立オーナーに貸与し、各オーナーは、本部にロイヤリティを支払うという仕組みを指すのである。
大リーグの場合は、野球機構があり、球団グッズの販売に代表されるが、すべて、機構が買い取るシステムとなっている。ニューヨークヤンキースにしろ、シアトルマリナーズにしろ、すべての各球団にスポンサーがついているにしろ、球団名に企業名は登場しない。
日本の場合、業者が球団グッズを販売する場合、各球団にロイヤリティを支払い、商品を各球団に収め、各球団が販売をするのである。
球団経営は、入場者のチケット販売以外に、テレビ・ラジオの放映権、球場での飲食やグッズ販売から成り立っており、現在黒字球団は、巨人・阪神・中日・ソフトバンク・日ハムしかない。
国内12球団で、企業名を冠していないのは、広島と横浜だけである。横浜の場合、長い間、大洋漁業の名を冠し、大洋ホェールズであった。スポンサーがかわり、その名を伏せたにすぎない。
そういった意味では、国内で真のフランチャイズは、広島だけであろう。オーナーであるマツダの名前は、球団発足当時から出てこないし、何しろ球場も市民球場である。球場の建設費も広島市民が不足分を補ったというのは、有名な話である。選手の年棒も市民がカンパしたという話も聞いている。
地元で、観客動員を増やして成功しているということと、フランチャイズとは何の関係もないことなのだ。
確かに、日ハムの営業努力には、敬意を表する。東映から始まり、日拓ホーム時代も休場を持たず、巨人の後楽園・東京ドームを間借りいていた。巨人との日本シリーズでは、1塁側と3塁側が入れ替わっただけの珍現象も起きた。
東京近辺には、ヤクルトをはじめ、西武、横浜、ロッテがひしめき合っていた。北海道は、昔から巨人ファン一辺倒であった。敢て、かの地に乗り込み、人気の衰えが目立つ巨人のファンを地元球団のファンへと変えていったと思われる。
第2の日ハムを目指し、広島には、奮起を促したい。毎年、主力選手を他チームに取られ、貧乏球団故、他チームの大物や大リーガーを招聘することはできない。自チームで選手を育てていくしかないのだ。しかし、そこが、巨人や阪神とは違うところで(この2チームに川口・江藤・西山、金本・新井を持っていかれた)チームのポリシーと信念が窺われる。
外木場にしろ北別府にしろ、全盛期各チームのエース級と比較し、明らかに年棒が低かった。しかし、彼らにはカープ魂があった。新井にしろ、金本にしろ黒田にしろ、金のためとは思いたくないが、カープ優勝のためには、欠かせぬ戦力だっただけに残念である。
いずれにしろ、真のフランチャイズであるカープには、市民のために頑張って貰いたい。昭和50年以前のカープは、今以上の低迷期であった。それでも市民は、球場に足を運んだ。彼らにとっては、順位など関係なかったのだ。せめて、自分が観に来た試合に勝ってもらいたかったのだ。それが真のファンだと思う。やはり、ファンも選手を育てていくのだ。
見かけの強さや観客動員数ではなく、ファンと共に選手も成長していく、それが、新のフランチャイズだと思う。